電事連プルトニウム利用計画発表 プルサーマルは変更せず
長崎新聞(2009/03/06)
電気事業連合会は6日、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で2009年度末までに取り出すプルトニウムは3・2トンなどとする「プルトニウム利用計画」を発表した。
電力業界はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)を普通の原発で燃やすプルサーマルを推進。10年度までに16-18基で始めるとしている計画は事実上難しくなっているが、変更はしなかった。
昨年3月に08年度末の保有量は3・9トンと想定していたが、再処理工場の試運転がトラブルで中断し、2・3トンだった。09年度は再処理で0・9トンを取り出すと想定している。
英国とフランスに再処理を委託、取り出したプルトニウムが08年末現在25・2トンあり、プルサーマルには当面これを使う。六ケ所再処理工場で回収した分の利用は、MOX燃料加工工場が操業予定の12年度以降としている。
09年度末の六ケ所再処理分の保有量が最も多いのは東京電力の1・1トン、次いで関西電力が0・7トン、九州電力が0・5トン。
プルトニウム利用計画公表は06年に始まり、今回が4回目。