核燃料再処理工場の廃液漏れで保安規定違反
産経新聞:MSN(2009/04/02)
経済産業省原子力安全・保安院は2日、試運転中の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で高レベル放射性廃液が漏れたトラブルへの日本原燃の対応について、原子炉等規制法に基づく保安規定違反があったとして、4月末までに原因と再発防止策をまとめるよう文書で指示したことを明らかにした。
原燃によると、再処理工場での同法の保安規定違反は初めて。原燃は「厳粛に受け止める」としている。
廃液漏れは今年1月、高レベル廃液のガラス固化体を造る溶融炉がある施設で発生した。保安院は、施設内の受け皿に廃液がたまって警報装置が作動したにもかかわらず、担当者がすぐに回収しなかったことなど5点で違反があったと指摘した。