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不要論

安全性に疑問 不要論も―プルサーマルで学習会
佐賀新聞(2009/04/19)

 玄海原子力発電所(東松浦郡玄海町)で今秋にも発電が始まるプルサーマル計画を考える学習会(佐賀県平和運動センターなど主催)が18日、佐賀市の龍登園で始まった。講演した元京都大学原子炉実験室講師の小林圭二さんは「プルサーマルがウラン資源の有効利用にならないことは原子力界の常識」と必要論を否定した。

 小林さんは「国が進める核燃料サイクルでは、ウラン資源の利用効率はプルサーマルはわずかで高速増殖炉が圧倒的に高い」としたうえで、高速増殖炉もんじゅの事故で当初の核燃サイクル計画が破たんしたため「電力会社もやりたくないのに、失政を隠すためにプルサーマルが動き始めた」とした。運転面では「原子炉を緊急停止するときに使う制御棒の効きが悪くなる」と、安全性に疑問を示した。

 集会には全国の反・脱原発市民団体や労組など約130人が参加。最終日の19日は、もんじゅや川内原発増設など各地の状況報告がある。

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玄海原発プルサーマル計画:佐賀市で反対の全国集会 「実験場に危機感」

毎日新聞(2009/04/19)

 今秋にも玄海原発3号機で実施されるプルサーマルに反対する「STOP!『プルサーマル、核燃料サイクル』全国活動・学習交流集会」が18日、佐賀市で開かれた。青森の再処理工場や福井の高速増殖炉の問題などを学ぶため、原発・原子力施設立地県全国連絡会議などが全国各地で開いている集会で、今回はプルサーマルを取り上げた。

 全国の労組などから約130人が参加。冒頭、県平和運動センターの宮島康博議長が「佐賀が全国初の実験場になるのではないかと危機感を持っている」とあいさつした。

 原子力資料情報室(東京)の西尾漠共同代表はプルサーマルで使うMOX(ウランとプルトニウムの混合酸化物)燃料とウラン燃料の使用後の冷却期間を比較したデータを示し、「MOXの方が熱が高く、非常にやっかいなものが地元に残る」と指摘した。

 京大原子炉実験所の元講師、小林圭二氏は「高速増殖炉計画が破たんし、プルトニウムの使い道がなくなったからプルサーマルをしようとしている。国の失政の隠れみのとして登場したのが実態だ」と訴えた。

 玄海原発で使うMOX燃料を積んだ船は3月にフランスを出港しており、5月に日本に到着する予定。【関谷俊介】



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