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コストが高く、安全性に懸念

プルサーマル発電 安全性に懸念の声も
東京新聞(2009/04/21)

コストが高く、安全性に懸念 原子力発電所の使用済み核燃料を再利用するプルサーマルが、十月下旬にも九州電力の玄海原発(佐賀県玄海町)で始まる。海外では米国、フランスなど五十基以上の原発で実績があるが、日本では初めてで、九電のほか四国電力が来年一月に伊方原発(愛媛県伊方町)で、中部電力は来夏に浜岡原発(静岡県御前崎市)でそれぞれ開始予定。

 プルサーマルは、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムをウランとの混合酸化物(MOX)燃料に加工し、既存の原発で使用する。再利用によって核燃料のウランを一-二割ほど節約できるとされ、使用済み核燃料の処理も進む。石炭などの資源を輸入に頼る日本にとっては電力を自給する手段が一つ加わる利点もある。半面、コストが高く、安全性に懸念があると指摘する声もある。

 電力業界は、二〇一〇年度までに国内に五十三基ある原発のうち十六-十八基でプルサーマル導入を目指しており、関西や中国、東北、北海道の各電力会社も導入準備を進める。だが十七基の原発を持つ東京電力は〇二年に発覚した原発データ改ざん問題で計画がストップしたままで、業界の目標達成は難しそうだ。

コストが高く、安全性に懸念 先行する九電など三社はMOX燃料をフランスから輸入する。使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す日本原燃の六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)の完成が機器の故障などで大幅に遅れているためだ。MOX燃料は五月後半にも日本に到着する。 (村上豊)

核燃料サイクル

 国の政策ではプルサーマルと、消費した以上に燃料を生み出せる高速増殖炉の実用化を核燃料サイクルの両輪と位置づけている。高速増殖炉は原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が1995年のナトリウム漏れ事故以来、長期停止中のため、プルサーマルが先行する。だが、プルサーマルも使用済み核燃料の再処理工場の稼働時期が未定で、建設費用も2兆円以上に膨み、再処理ができない高レベル放射性廃棄物の最終処分場の候補地も決まっていないなど、課題は山積している。



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この記事へのコメント
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Posted by candipharm com at 2022年12月15日 13:14
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