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プルサーマル

 私の町には原子力発電所があります。そこで、国内初のプルサーマル計画が進めれれています。プルサーマル計画とは原子炉の中でウラン燃やした後に残るまだ燃えるプルトニュームを、またウランと混ぜたMOX燃料にして原子炉で燃やそうと言うものです。核燃料のリサイクルですね。
プルサーマル
プルサーマル】 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 しかし、ウランに比べMOX燃料は反応が大きく、放射能も多いと言われています。そのために県内では反対運動が起こりました。プルサーマル計画の是非を、18歳以上の県民投票で問う署名運動が起こりました。多くの署名が集まり県に提出さらましたが、古川知事は県民投票は不要だと判断しました。現行の法律に沿った手続きがなされての決定なので、その必要が無いとの判断です。そのために県内では、未だにその問題が燻っています。

 そう言った状況に中で、地元の玄海町住民はどうでしょうか。実は一番冷静かもしれません。
 玄海町は正直、原発でも無ければ貧乏な半農半漁の町です。
 それが平成の大合併で隣の唐津市との合併を拒否して単独自治の道を選べたのは、ひとえに原発の交付金のお陰です。それでもこの不景気で雇用は減る一方です。交付金も永遠に続く訳では無く、町の試算では10年後には地方交付税の交付自治体になるそうです。この時期に雇用が見込めて(玄海町は町の規模に対して建設業者数が多い)且つ、新たな交付金が見込めます。

玄海町】 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

唐津市】 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 プルサーマル計画が危険性を孕んでいるのも分かっています。将来的に残留放射能が、子や孫の世代にどう影響するかは未知数です。しかし現状の生活を考えれば、事業実施に傾くのも無理からぬ事です。
 その点で玄海町の町民が一番冷静だといえます。外の騒ぎを敢えて静観していた形でした。現状で計画実施はほぼ間違い無いでしょう。逆に騒いでくれればくれる程、国や九電にプレッシャーが掛かり安全性に神経を研ぐすます事を期待していました。長い間原発と付き合ってきた事で身につけた、したたかさでしょうか。
プルサーマル
九州電力】 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




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