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映画『東京原発』の原作者講演

 原子力発電所で発電される電気は、地元で使われる事はありません。大きな工業地帯や大都市に、巨大な送電線を伝い送られます。
 そんな現状を伝えたのが広瀬隆さんのノンフィクション『東京に原発を!』です。私はこの本自体は読んでいませんが、この本を原作に制作されたサスペンス映画『東京原発』を見た事があります。ブラックユーモアたっぷりに描からた内容は、原発の町に住む者にとって「そうだ!、そうだ!!」と思わず声を上げたくなる内容でした。その広瀬隆さんと元慶応大助教授の藤田祐幸さんを講師にした講演会が、北九州市で開催されたようです。
 因みに、玄海原子力発電所の電気は北九州の工業地帯に送電されています。

 「東京原発」オフィシャルサイト
映画『東京原発』の原作者講演

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佐賀・玄海原発プルサーマル計画:作家の広瀬隆さんらが懸念強調--講演会

 ◇脱原発ネットワーク・九州講演会

 九州電力が玄海原発(佐賀県)で今秋にも実施するプルサーマル発電についての講演会がこのほど、北九州市小倉北区の男女共同参画センター・ムーブであり、100人を超す参加者が聴き入った。脱原発ネットワーク・九州の主催。

 講師は著書「東京に原発を!」などで知られる作家の広瀬隆さん(66)と元慶応大助教授の藤田祐幸さん(66)。

 まず広瀬さんはウラン燃料を前提にして設計された原発でMOX燃料(ウランとプルトニウムの混合酸化物)を使うプルサーマルについて、核分裂が制御できるかどうか、強い懸念を示した。使い終わった後も高温を発するMOX燃料の再処理技術が日本にまだない点を指摘したうえで「プルサーマルは(青森県の)六ケ所村再処理工場の運転を強行するための口実にすぎない」と批判した。

 藤田さんは原子力発電という技術の短所を列挙。例えば、地震や事故で簡単に発電停止となるため、予備電源として火力発電所が欠かせないこと。また、出力を短時間で調節できないため、電力需要の低い深夜も一定量を発電し続けること。そのため、電力会社は格安の深夜料金で電気を売り込んだり、深夜電力で水を高所にくみ上げる揚水発電所を造ったりしていること。

 そのうえで藤田さんは「年間4000億円を超える国の原子力関連予算をマイクロガスタービンや燃料電池など小規模分散型の発電に振り替えていかなければならない時代に入っている」と参加者に呼びかけた。【林田英明】



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