九電玄海原発主要設備 耐震安全性を確認…中間報告
読売新聞(2009/03/27)
九州電力は26日、玄海原子力発電所(玄海町)1~4号機の原子炉建屋と原子炉補助建屋、制御棒や蒸気発生器など主要8設備についての耐震安全性評価の結果を発表した。「安全性は維持される」としており、同日、経済産業省原子力安全・保安院に中間報告した。加圧器などその他の設備の評価も加え、3、4号機については7月、1、2号機は来年3月までに最終報告を行う予定。
安全性評価は、国が2006年9月に原発の耐震設計指針を改定したのを受けて始まり、07年7月の新潟県中越沖地震のデータも反映して昨年3月、3号機の主要設備の評価を中間報告した。その後、震源の断層の傾斜角度などをより厳しくするよう国から指示を受けて新たに模擬実験し、それまでより40ガル(揺れを示す加速度)大きい最大540ガルのデータが得られたため再評価していた。
九電は11月にも、3号機で使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル発電を始める予定で、その前には最終報告をまとめるとしている。