佐賀の企業が、古紙を主原料にした使い捨ての箸(はし)を商品化しました。
「汁物も含めて通常の飲食には全く問題ない」そうです。
※株式会社 ニシキ
◎佐賀新聞(2008/04/01)
紙の使い捨てはし ネット販売へ
地球環境への関心が高まる中、鳥栖市のプラスチック成形「ニシキ」(江上幸隆社長)は古紙を主原料にした使い捨ての箸(はし)を商品化し、インターネットでの販売を始める。月間30万膳(ぜん)を生産して飲食店やコンビニエンスストアなどからの大型受注にも対応。同社は「地球環境への配慮をPRする材料に使ってほしい」と話す。
箸は廃棄した事務用紙や新聞紙といった古紙とデンプンなどを水に溶かし、プラスチック加工の要領で押し固めて成形する。価格は一膳当たり5円程度と木や竹の割りばしに比べると若干割高だが、生ゴミと一緒に処分して土に返すことができる環境型商品。2005年に県工業技術センターなどと共同で開発し、同年の愛知万博に20万膳出荷した実績がある。
耐水性などの部分でさらに改良を加えて商品化に成功。試験的に出荷した地元の飲食店でも好評だったことから増産に踏み切った。「汁物も含めて通常の飲食には全く問題がない」という。ニシキは電話0942(83)3915。
【写真】ニシキがネット販売に乗り出す紙の箸(はし)
