肥前町、鎮西町、呼子町(共に現在は唐津市)と玄海町は、上場(うわば)四町と呼称されます。
それは火山活動によって形成された玄武岩の台地、『上場(うわば)台地』に位置するからです。
上場地区は複雑な地形であるために、耕地が階段状になっています。
いわゆる棚田や段々畑です。
そうして風化した玄武岩によって出来た『温石(おんじゃく)』と言う独特の土壌が特徴です。
この土は、柑橘類や水稲に向いているそうです。
実は地形条件は水稲に向いているのですが、上場地区は年間雨量が少ない干ばつ地帯でもありました。
そのために昔から溜池の多い地区でもあります。
上場開発による農地整備事業によって、松浦川から四つの農業用ダムへ貯水する事で水不足も解消されました。
このど土壌と、棚田による寒暖差が育む美味い米が『棚田コシヒカリ』です。
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しかし、最近では別の問題が起こっています。
農家の後継者不足です。
また米価の全体下落は、いくら『棚田コシヒカリ』が多少高く売れても価格に限度があります。
この状態では平地より手間暇の掛かる棚田米では採算が取れず、人手を雇ってまで米作を行う農家はいません。
農家はハウスミカンやハウスイチゴの施設園芸や、玉ねぎなどの採算の合う産物への切り替えが進んでいます。
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こんな状況ではありますが、農家が米を全く作らなくなった訳ではありません。
自分たちが食べる米位は作ります。
それに贅沢な話ですが、買った米は不味くて食べられないんですよね。
本当に贅沢ですよね…。
GWは昔から上場地区の農家に取って
【田植え】の時期です。
休みなって全然関係ありません。
子供の頃、サラリーマンの子はGWを楽しみにしていましたが、農家の子は苦痛でしたね。
今は私が子供の頃に比べれば、機械化が進んで米作も楽になりました。
その分、慢性的な『機械貧乏』ですが…。
苗床から苗を運びます。
今年の苗は発育不良です。
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最近は減農薬が進んで、ホタルの幼虫のの餌の『
カワニナ』が増えています。
その結果、ホテルの成虫も昔の様に増えてきました。
色んな意味で良い事ですよね。
ところで、カワニナの
”ニナ”とは小さな巻貝を指す言葉です。
北部九州ではこの”ニナ”を”ミナ”と呼称します。
なので私たちはこの巻貝を『カワミナ』と呼んでいます。
カワニナ又はカワミナ