佐賀県唐津市には
『日本三大松原』の一つ
『虹の松原』があります。特別名勝に指定され、日本の白砂青松100選、日本の渚百選にも選ばれている。玄海国定公園の一部で、長さ約5kmにわたって弧状にクロマツの林が続き、海水浴場と隣接することでも知られています。
この相賀、湊地区は
『虹の松原』とは繋がってはいませんが、いつ
『マツノマダラカミキリ』が飛来するかわかりません。
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『日本三大松原』 出典:JTBホームページ
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『虹の松原』 出典: フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
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『マツノマダラカミキリ』 出典:独立行政法人 森林総合研究所より
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『マツノザイセンチュウ』 出典:独立行政法人 森林総合研究所より
◎佐賀新聞(2007/11/28)
唐津で松くい虫被害急増 市は処理費計上
唐津市相賀、湊地区などに広がる松林で、松くい虫被害が急増している。夏の高温少雨により松が乾燥したのに加え、
マツノマダラカミキリの活動が活発化したため被害が拡大したとみられる。9月末の調査で、松枯れの被害は当初唐津市が予想していた約900本から約1800本に倍増。市は被害木の処理費約400万円を12月補正予算に初めて追加計上した。
松くい虫被害は、
マツノマダラカミキリに寄生して運ばれる
マツノザイセンチュウという線虫が入り込んで引き起こす。対策として
マツノマダラカミキリが飛び回る前の初夏に、県がヘリコプターによる薬剤散布を実施しているが、被害拡大地は民家や道路に近いため、散布が不十分な松林もあるという。
被害は相賀、湊地区のほか、波戸岬や鏡山、離島の馬渡島、小川島など幅広い範囲で例年を上回っている。補正後の処理費の総額は約860万円で、市は被害木を切り倒した上で焼却するほか、薬剤による薫蒸処理を行う。
市林務課は「薬剤の地上散布にも取り組んでいるが、被害の拡大に追いつくのがやっと。焼却処分などで少しでも松枯れを食い止めたい」と話す。
【写真】松くい虫被害が急増している唐津市相賀地区の松林